同じ姿勢をとり続けることの悪影響とは

子供の時から「姿勢を良くしなさい」「背筋を伸ばして立ちなさい」といった注意を受けてきた人は多いでしょう。

姿勢が悪い人というのは第一印象もよくなく、美人・ハンサムであってもなんとなくキレイではないなというふうに思えてしまいます。

実は姿勢は単に見た目だけでなく、本人の健康にも大変大きな影響を与えています。

若いうちはそれでも姿勢の良し悪しで直接的な健康被害が起こるということはあまりないのですが、これが30代を過ぎて中年期にさしかかってくると次第に蓄積された体へのダメージが病気といった形になって表れてきます。

人の体は二足歩行ができるように骨盤からまっすぐ背骨が伸びて一番上に頭蓋骨が乗っているという構造をしています。

ですが姿勢が悪い人の場合骨盤が斜めになっているために背骨がまっすぐ上に伸びずに途中で湾曲してしまい、結果として頭蓋骨の位置がずれてしまうことになります。

前後左右のいずれかに骨格がゆがんでしまっていると傾いた方向にある内臓を圧迫してしまったり、片方だけの筋肉が常に緊張する状態になってしまうので、それが本来の体の働きを妨げて徐々に体の調子を悪くしてしまうことになります。

定期的に体の歪みを直す運動をしましょう

人の体に歪みが起こってしまう原因はいろいろありますが、大人になってからの原因として最も多いのは「同じ姿勢をとり続けてしまっている」ためです。

特に危険なのは毎日の仕事がデスクワーク中心で、パソコンの画面を見るために前傾姿勢を長時間とってしまっているような人です。

ノートパソコンを使用している人などが顕著なのですが、画面をよく見るために上半身を前傾させていたりすると猫背になり肩の筋肉が緊張をして固まった状態になります。

意識して背筋を伸ばすようにしていないとどうしても姿勢が悪くなってしまうのがパソコンなので、もし長時間仕事をしていて肩がこったと感じたら一旦作業をやめて体をほぐす運動をしましょう。

定期的にこった体をほぐすようにしていくだけでも姿勢を矯正するのに大変効果があります。

猫背を直すストレッチとしては、まず座った姿勢で腰をまっすぐに伸ばすようにして上半身を上に引き上げるという運動です。

腰の部分はちょうど骨盤に乗る重要な接続部分なのでこの位置を調節するつもりで体を伸ばすと自然と肩までの背骨の位置が正しくなっていきます。

肩をボキボキ鳴らすのはやめましょう

男性などでよく見られるのが、ストレッチのために首と肩の骨をボキボキと鳴らす運動です。

長時間座っていた人が姿勢を直すときに大きな音を立てて首を鳴らすというのは気持ちよさそうに見えますが、実はこれは後に脳卒中を起こすリスクを高める大変危険な行為です。

首や肩が鳴るという行為では一見ずれていた関節がもとの場所に戻るかのように感じるのですが実際はそうではありません。

音が鳴るのは関節の間にある潤滑油となっている「関節液」の中に入っていた空気が気泡となって抜けるためです。

この気泡が抜けるという行為を続けていると関節をつなぐ靭帯を傷つけることになるため、将来的にはますます肩こりをひどくしてしまったり、脳卒中になるリスクを高めることになってしまいます。

また面倒なことに一度ポキポキと音を鳴らすことで肩こりの解消をすることをくせにしてしまうと、次、また次も鳴らさないと気が済まないという習慣になってしまうためますますリスクは高まっていきます。

できるだけ音が鳴らないようにするにはやはり普段から姿勢を良くするということがもっとも大切になるため、普段から骨盤の歪みを直すための運動やストレッチをしていきましょう。